ミキシングデザイン

BM_バリアフライト

バリアフライトは、メインフライトで送られてくる熱可塑性樹脂を、サブフライトの山(サブフライトの山はシリンダー内径より必ず小さくしてある)を乗り越えることで薄く引き延ばされ溶融が進んでいく構造にしています。

【注意点】
  1. バリアフライトの山数が多ければ、隙間を小さくする事が出来るので、溶融と練りは向上します。
  2. バリアフライトの隙間を大きくすると練りは下がりますが、ソリッドベッドの破壊を進めることができます
  3. バリアフライトの隙間が小さすぎると、滞留して発熱し最悪は焼け焦げを起こします。隙間は理論に従って求める事が必要です。

SMF(スライスミキシングフライト)

SMFは当社オリジナルのデザインです。分散を目的として使用されている形状は右ネジ・左ネジを組み合わせたデザインが主流です。
左ネジにすると、どうしても流れに逆らうことになってしまうので、コンタミ発生の巣になってしまいます。
そこで考えたのが、右ネジ同士で組み合わせたデザインが、SMFです。SMFは2~6条まで用意していますが、実際に使用できるのは2~4条位です。SMFの最大の特徴は軽くかき混ぜることです。
当社オリジナルデザインで、効率よく分散が起きるようにデザインを考えました。
融点の差の大きい樹脂を押し出すのに向いたデザイン。融点が大きく違うと流れ安い樹脂が先に進み、反対の樹脂は遅れて流れる事になってしまい樹脂の分離が進んでしまう。この様な現象の対策で考え出したデザインです。

【デザイン使用】
  1. 目的に応じてSMF2~5(条数2~5)まで用意しています。
  2. より分散を上げたいときは軸方向を長めにします。
  3. より分散を上げたいときは条数値を上げていきます。
  4. サイズが小さいときは数値が大きくなると、エンドミル径が小さくなりすぎて加工出来なくなります。

SRS

当社オリジナルデザインで、効率よく伸張流動が起きるようにデザインを考えました。

  1. より少ない隙間を通過させるには、条数を増やすか、軸方向を長くします。
  2. 適度な滞留を行えるように溝の深さを調整します。
  3. 山へ登る曲線を伸張流動が起きやすい曲線を選びます。
  4. 段数を増やせばより練り効果は上がります。
  5. リード角の調整。
  6. ゲートを設けることで、より確実に伸張流動効果を向上させます。
  7. 1軸で練り効果最良のデザインと高い評価を頂いております。(当社基準)

Sx(適度な混練に適しています)

当社オリジナルデザインで、3角お結び状の山が1回転で3山有り、1条ごとに30°ずれて4条構成になっています。
一山ごとに山の径は変えてゆっくり圧力をかけながらメタリング方向へ移送していきます。
樹脂にストレスを与えないで混練を進めることが出来ます。
混錬効果は中程度です。(当社基準)
ユニメルトより練り分散は向上します。(当社基準)

ウエーブスクリュー

インフレーションで使用される事例が多いようです。
山へ向かう過程で圧縮を加えて練りを向上させる構想と思われます。
軽い分散効果もついてくると推測できます。

クロスダルメージ

9番のダルメージの変形タイプで略同じ混錬性と推測できます。

ダイヤカット

ダイヤカットは分散目的でデザインしたと思われます。

ダルメージ(当社基準評価とします)

【リード角】
リードは軸方向で10°~30°ほどのリード角が一般的です。
【条数】
条数は径に応じて好みの条数にしています。
【使用目的】
軽い分散と練りに適しています。 段数が増えると練りは向上します。 条数が増えると分散は向上します。

パイナップル

パイナップルデザインは分散目的のデザインと考えています。

ピンタイプ

ピンタイプデザインは分散目的のデザインと考えています。

ヘッド

スクリューの先端部に起こる問題を解消するデザインで色々考えて使用されています。

ヘッド_焼け対策

スクリュー先端中心部は樹脂の流れが緩やかになり滞留が起きてしまう樹脂が有ります。その対策として考えられたデザインを表示します。

マドック(当社基準評価とします)

【リード角】
リードは軸方向で0°をマドックと言います。 マドックさんが考案したのでマドックと命名されたそうです。
【条数】
条数は4~10位が多いです。
【逃げ径】
逃げ径は外径の大きさによって異なります。 一般的には0.3ミリを基準として上下する傾向にあります。 詳しくは別紙で説明します。
【使用目的】
ダルメージよりも混練効果は向上します。 段数が増えると練りは向上します。 条数が増えると分散は向上します。

ユニメルト

【リード角】
リードは軸方向で15°~30°ほどのリード角が一般的です。 ユニメルト(UM)は芝浦機械がパテントを取っているようです。 今はパテントは切れています。
【条数】
条数は使用目的と径に大きく依存します。
【逃げ径】
逃げ径は外径の大きさによって異なります。 一般的には0.3ミリを基準として上下する傾向にあります。 詳しくは別紙で説明します。
【使用目的】
ダルメージよりも混練効果は向上します。 段数が増えると練りは向上します。 条数が増えると分散は向上します。

切り欠き(色・ガラス繊維・金属粉・磁気粉など混ぜ合わせるデザイン)

切り欠きは分散効果を目的としたデザインです。
樹脂が進行方向で山に妨げられ、2つに分かれて流れます。
分岐が多ければ多いほど分散回数が上がって、色混ぜは進みます。

側面穴

側面穴タイプは、練りを重視した目的でデザインしたと思われます。おまけに分散効果も出ます。
最近はNC工作機械の進歩で、今までとても難しい加工も出来るようになったので、最近は使用されなくなってきました。

三点セット

インジェクションスクリューの先端部で使用される逆流防止機構です。