押出機スクリューの役割は「材料の加熱、溶融、圧縮、混練、押し出し」と多様です。1本のスクリューでこれらの役割を全て行います。
このページではスクリューの計量部で主に行われる「混錬」の一部をご紹介をします。
熱可塑性樹脂に色混ぜる(着色)
熱可塑性樹脂は透明、乳白色のものが多く、一般的には、好みの色に仕上げるようにカラーコンパウンドを適量入れて成形します。均一な色に仕上げるには、スクリューのデザインがとても重要な役目を担います。
熱可塑性樹脂にガラス繊維を混ぜる
熱可塑性樹脂にガラス繊維を混ぜる事で、樹脂の耐熱性と引っ張り強度が向上します。一般的にはウエイトパーセントで30~50%位混ぜる事が多いです。
熱可塑性樹脂に金属粉を混ぜる
熱可塑性樹脂に鉄粉を混ぜる事で強度と重量が増すので、樹脂とは思えない質感になります。一般的にはウエイトパーセントで30~80%位混ぜることが多いです。
熱可塑性樹脂に磁器粉を混ぜる
磁器を焼くと残留気泡が熱で破裂して、不良品がどうしても出てしまいます。そんな不良品の再利用を考えて考案したのが、粉砕して熱可塑性樹脂に適量混ぜて成形する方法です。磁器の肌が表面に出て、磁器に近い質感になります
練る(強度を上げる)当社の考え
例えば、うどんや蕎麦の特徴的な食感は、練り上げる過程によって生み出されます。材料を丁寧にこねることで、小麦のグルテンが形成され、結果として独特の「腰」を持つうどんや蕎麦が完成します。このような練り作業は、麺を弾力的で噛みごたえのある食べ物に仕上げるための重要な工程とされています。
同様に、熱可塑性樹脂も練ることによって物理的な特性が向上します。熱可塑性樹脂は、高温で軟化し、形状を変えることができるプラスチックの一種です。練ることで、樹脂内部の分子がより均一に配列され、引っ張り強度や裂け強度が増加します。また、練り込む時間や力のかけ方によって硬さや耐久性も調整することができます。この工程でスクリューのデザインが重要な要素として役割を果たすわけです。
当社のスクリューはお客様のご要望を伺い、目的に合わせてデザインしご提供いたします。
当社では他社では実現できないスクリュー加工 も行っておりますので是非お問い合わせください